幼児の偏食と発音の困難性:見落とされやすい一因について

舌小帯短縮症 子育て豆知識

私たちの家庭では、双子の弟が幼少期から食事に対する好き嫌いが激しく、また言葉の発音にも問題がありました。彼の好物はほんの一握りで、お米や麺類、ふりかけ、海苔、いくら、ねぎとろ程度でした。それ以外のものはほとんど食べませんでした。言葉に関しても、彼の発話はあまりにも不明瞭で、親である私でも何を言っているのか理解するのが難しかったほどでした。

そんな彼の言葉を唯一理解できたのは、双子の妹でした。妹は歯列矯正のために舌のトレーニングを受けていたのですが、その過程で衝撃的な発見をしました。なんと、弟の舌が妹のそれよりも明らかに短かったのです。これがすべての問題の根本原因ではないかと疑問を感じました。

それまで偏食や発話の問題は成長の一環であると捉えていましたが、彼の舌の長さとその問題の関連性を疑うようになりました。舌小帯短縮症という病名を知った時、私たちは衝撃を受けました。この症状は、舌が短いために食物を嚥下するのが難しく、固い食物を避けるようになったのかもしれません。また、舌が短いがゆえに舌を上あごに付けて発音する言葉が苦手だったのです。

この発見後、私たちは彼にボイストレーニングを始めさせ、その結果、食事の嗜好と言葉の問題が大幅に改善しました。

我が家の経験を共有したい理由は、他の親御さんが同じような問題を抱えていた場合、物理的な要因が原因かもしれないという視点を持つことが重要だからです。我が家のように、その一因が舌小帯短縮症である可能性も考えられます。そのため、何かしらの症状にお悩みの場合は、専門家への相談をお勧めします。見落とされがちな一因を見つけることで、お子様の成長と発達をサポートする道が開かれるかもしれません。

舌小帯短縮症とは

言語の発達、食事の摂取、そして時には母乳授乳に影響を及ぼすことが知られています。

舌の動きが制限されると、乳児期の授乳や離乳食の摂取に問題をもたらす可能性があります。舌と上顎で食べ物をつぶすことが困難な場合、子供は固い食べ物を避ける可能性があります。また、舌の動きが制限されると、一部の音を発することが難しくなるため、言語の発達に影響を及ぼす可能性があります。

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