尿もれや尿失禁、お湯もれ、エアもれ、脱腸(いぼ痔)、内臓下垂、内臓臓器脱など、体のさまざまな問題に直面することは珍しいことではありません。これらは大きなストレスや不安を引き起こし、日常生活に大きな影響を及ぼします。今回は、これらの症状に対して効果的な「骨盤底筋矯正」について詳しく説明します。
「骨盤底筋矯正」は私が2007年に開発した独自の手技療法です。出産後の骨盤矯正の研究中に、骨盤底筋群が尿もれに大きな影響を及ぼすことを発見し、この療法を開発しました。施術を受けた多くの方々からは、「尿もれが治った」との感想をいただいております。
この手技療法の特徴はその即効性にあります。トレーニングやリハビリテーションは必要ありません。副作用もなく、早い方では初回の施術後に尿もれが改善することもあります。しかし、この療法による効果を維持するためには、姿勢の改善や知識の習得が必要となります。
「骨盤底筋矯正」により、尿もれや尿失禁といった尿に関連する問題だけでなく、お湯もれやエアもれといった感覚の低下も改善されます。また、骨盤底筋の強化は、脱腸(いぼ痔)、内臓下垂、内臓臓器脱といった内臓の位置異常に対しても効果を発揮します。骨盤底筋が強化されると、内臓を適切な位置に保つ力が向上し、これらの症状の改善につながります。
残念ながら、神経損傷が尿もれの原因となっている場合には、この療法の効果が限られる可能性があります。しかし、骨盤底筋の弱化による尿もれに対しては、この「骨盤底筋矯正」は有効な手段と言えます。
年齢に関わらず、多くの人々が「骨盤底筋矯正」による効果を期待することができます。この療法を通じて、尿もれという問題を克服し、日常生活をより快適に過ごすことが可能になります。
次回の記事では、骨盤底筋の強化を維持するための姿勢改善の方法や必要な知識について詳しく解説します。尿もれに悩んでいるあなたへ、是非とも「骨盤底筋矯正」を試してみてください
「骨盤底筋群を強化」する正しい姿勢のポイント骨盤の使い方
私たちの体を支え、多くの運動を可能にする骨盤。しかし、その重要性を理解していても、日々の生活の中で正しい姿勢を保つことは難しいものです。今日は、骨盤底筋群を強化するための正しい立位と座位のポイントについて解説します。
立位でのポイント
立つときは、骨盤を真っすぐ立てることがポイントです。これにより、骨盤底筋群に力が入りやすくなります。お尻に力が入る状態をイメージしてみてください。
反り腰の人、特に妊娠中に反り腰が癖になってしまった人は要注意です。反り腰は骨盤底筋群が緩む原因となります。
また、O脚の人も注意が必要です。O脚の種類によりますが、内股で立つO脚の人は、骨盤底筋群が緩んでしまう可能性があります。
座位でのポイント
座るときも注意が必要です。胡坐や椅子で足を広げて座ると、骨盤底筋群が緩みます。開脚するストレッチも同様で、これらは骨盤底筋群の弛緩を招く可能性があります。
例えば、ヨガの中には足を広げるポーズがありますが、これが尿もれやエアもれの原因となることがあります。足を閉じて座る、開脚のストレッチを控えるなどの工夫が求められます。
まとめ
骨盤底筋群の強化には、日々の立位と座位の姿勢が大切です。特に、お尻に力を入れて立つ、足を閉じて座るといった基本的な姿勢の改善から始めてみてください。小さな変化が大きな結果につながることを忘れないでください。