どんな親でも、兄弟姉妹が生まれた以上、一生涯仲良くしてほしいと望みます。しかし、第二子以降の出産で悩ましいのが、上の子の対応。どのようにすればよいでしょうか?
たくさんのママからリサーチを行ったり、ネットで調べたり、本を読んだりしていますが、実践するのは大変です。一方で、目先の細かいことはさておき、将来にわたって子供たちには仲良くしてほしいと思うのが親心です。
さて、どのようにすればよいのでしょうか?
兄弟姉妹を仲間と認識させる方法とは何でしょう?
年齢や性別など、一概に言えないことはありますが、「上の子と一緒に下の子を育てる」ことがとても大切です。つまり、上の子に育児を手伝わせることです。
例えば、お兄ちゃんにはオムツを持ってきてもらい、お母さんがオムツを替える。お母さんがおっぱいをあげている間、お姉ちゃんが子守唄を歌う。お父さんが離乳食をあげている間、お兄ちゃんがモグモグ噛む見本を見せる。これらのような、その子にできる範囲のことをやらせてみましょう。できないことよりも、できることを見つけ出すことが大切です。
日本人はどうしても、減点方式で子供を叱ることが多いですが、加点方式で子供を褒めて育ててください。もちろん、子供だけではなく、親自身も加点方式で成長していきたいものです。
減点方式では、ミスすればするほど0点に近づき、子供は自主性を失ってしまいます。一方で、加点方式では、子供はやればやるほどポイントが加算され、無限に成長することが可能です。ミスを恐れず、主体性を身につけ、責任感のある人間に育つことができます。
それでは、兄弟姉妹をライバルと認識するとはどういうことでしょうか?
子供にとって一番大切な存在は母親です。母親を下の子に取られるのは怖いものです。子供が母親からの絶対的な愛情を確信していれば問題ありませんが、年齢が近いほどライバル視しやすいのです。
ある日突然、夫が見知らぬ女を家に連れてきて「今日から一緒に生活するからよろしくね」と言われたら、皆さんはどう思いますか?これほどの衝撃が第一子にはあると言われます。あなたなら、我慢できますか?もしかしたら、相手の女に対して殺意すら感じることもあるでしょう。
ですから、上の子を根気よくケアしてあげることが大切です。毎日少なくとも10秒以上は抱っこしてあげること。下の子が成長したら、一緒に鬼ごっこをしたり、お人形遊びをしたりすることで、「楽しく遊べる仲間になるよ」と成長を楽しむように仕向けてあげてください。
上の子にとって下の子は、両親を奪い合うライバルになるのか?それとも、両親と共に育て守るべき大切な存在になるのか?この認識は子供にとってとても大切なことなのです。
文化、社会、宗教、個々の家庭の価値観などによって大きく異なる
- 西洋文化(特にアメリカ): 一般的に、子供が赤ちゃん返りを示した場合、その行動は一時的なものと理解され、多くの場合は自然に通過するフェーズとされます。親は子供に対して忍耐強く、理解を示し、安心感を提供することが奨励されます。
- 東洋文化(特に日本): 子供が赤ちゃん返りを示した場合、親は子供の感情に対して敏感に反応し、なるべく早く対応しようとします。例えば、兄弟間での争いや嫉妬を最小限に抑えるために、親は上の子を下の子の世話を手伝わせることを奨励することがあります。
- 一部の宗教的な視点: 一部の宗教では、子供が赤ちゃん返りを示すと、それは精神的な成長の一部と解釈されることがあります。親は子供に対して愛情と忍耐を示し、子供が自分自身を理解し、自己認識を深めるのを助けることが求められます。
【絶対的な正解】ない
そして、私がこのブログを書く動機の一つは、子育ての中で「絶対的な正解」を求めるあまりに悩む日本の親たちへの思いから来ています。子育ては、家庭ごと、子供ごとに最善の方法が異なるものであり、その多様性を理解することが重要です。これは、私たちが子育てに取り組む中で、自分自身の信念に従いつつも、他の視点やアプローチを理解し、尊重することにつながります。
私の願いは、このブログが、あなたが選んだ子育ての道が一つの可能性であり、他の家庭や文化においては異なるアプローチが採用されていることを理解するための手助けになることです。それぞれの家庭で、それぞれの子供の成長と幸せを最優先に考えることが大切であり、それが最終的には「正しい答え」を見つけることにつながると私は信じています。